全国的にインフルエンザが流行しています。
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風邪とインフルエンザの違い
風邪の正式名称は「風邪症候群」
主なものに「普通感冒」と「流行性感冒」があります。
普通感冒は一般的な風邪のことで、そのほとんどはウィルス感染で発症します。
原因となるウィルスの種類は200以上!
その多くが低温で乾燥した環境を好みますので冬に流行しやすくなるのです。
感染すると、期間など上気道と呼ばれる部分に炎症が起き、のどの痛みやせき、鼻水、くしゃみなどの症状が現れます。
また、発熱や関節の痛みなどを伴うこともあります。
流行性感冒は、インフルエンザのことです。
インフルエンザウィルスによって発症し、毎年1~2月にかけて流行のピークを迎えます。
症状の一番の特徴は突然38℃以上の高熱が出ること。
特に抵抗力の弱い高齢者や乳幼児、妊婦などは重症化しやすいので適切な処置をしないと気管支炎や肺炎を起こすこともあります。
症状が疑われる場合は早めに病院へ行きましょう。
風 邪 | イ ン フ ル エ ン ザ | |
症状の出方 | 喉の痛み、くしゃみ、鼻水、せきなどの局所症状 | 発熱、頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状 |
進 行 | ゆるやか | 急激 |
発 熱 | なし、もしくは37~38℃くらい | 38℃以上 |
寒 気 | 軽くある | 強い |
鼻 水 | ひき始めに出る | 後から出る |
せ き | 軽く出る | たくさん出る |
頭痛・関節痛 | 軽い | 強い |
まずは予防をしっかりと!
風邪をひきやすいのは、身体の免疫力が低下している時。
ウィルスに負けない身体をキープするには、毎日ぐっすり眠って疲れをためないことが大切です。
また、栄養バランスのとれた食事を摂り、規則正しい生活を送るよう心がけましょう。
風邪をひいた?と思ったら
早めに休んで長引かせないことが大切です。
無理をせずにまずは安静にしゆっくり休みましょう。
ウィルスは熱に弱いので、体温が上がった方が撃退しやすくなります。
厚手の服を重ね着したり、温かい飲み物を飲んだりして身体を温めましょう。
食事は、うどんやおかゆなど消化に良いものを選ぶと胃腸に負担がかかりません。
さらに栄養価の高い卵や体調維持に欠かせないビタミン、ミネラルが摂れる野菜や果物をプラスしましょう。
発熱している場合は寝ているだけでも汗をかいて水分が失われているので、こまめに水分補給をしましょう。
予防まとめ
手洗いうがいが大切
外出した後は手やのどの粘膜に着いたウィルスを洗い流すために手洗い、うがいを必ず行いましょう。
手洗いは、しっかり石けんやハンドソープを泡立てて爪や指の間、手首も忘れずに洗います。
うがいは水道水でもいいのですが、お茶や紅茶も効果があると言われています。
*正しい手の洗い方
1.手のひらを濡らして石けんを取り、両手のひら、甲をこする
2.指の間、指先、爪の内側を念入りに洗う
(親指は洗い残しが多いので、もう片方の手で握ってねじるように洗う)
3.手首も忘れずに洗う
4.流水ですすぎ、手をしっかりふく
*効果的なうがいの仕方
1.口に水を含んで強めにブクブクして吐き出す
2.口に水を含み上を向いて15秒間ガラガラして吐き出す→2回程度繰り返す
マスクを着用
ウィルスは鼻やのどの粘膜から体内に侵入します。
電車の中や人混みでウィルスを吸い込まないよう、外出する時はマスクをつけて感染を防ぎましょう。
温度・湿度の調節、換気に気をつける
ウィルスの弱点は高温多湿
室温は20~25℃、湿度を50~60%程度に保つとウィルスの生存率は5%以下になるとされます。
暖房器具の使用で室内が乾燥しやすいので、加湿器を使うほかに室内に洗濯物を干すなどの工夫をしましょう。
また、こまめに換気を行って室内に入ってきたウィルスを追い出しましょう。
腸をととのえる
免疫力を左右する免疫細胞が最もたくさん集まっているのが腸です。
腸にはたくさんの菌が棲んでいますが、よい影響を与える善玉菌が多いと免疫力が高まりウィルスを跳ね返すパワーがつきます。
善玉菌の代表である乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトや漬物などの食品を積極的に摂りましょう。
ガムをかむ
ガムをかむと分泌される唾液にはウィルスを撃退する”IgA抗体”が含まれています。